2023年11月末から、夫の仕事の都合でイタリアに駐在中です。
海外生活初めての我が家。
何を持っていって、何を処分するのかものすごく悩みました。
実際に日本から持ってきたもので、持ってきてよかったものと必要なかったものをご紹介します。
まずはイタリアに持っていくもの・いかないものを厳選
元転勤族の夫と結婚したので、12年間で8回の引っ越しを経験しています。
独身時代は私自身が転勤族だったので、生涯の引っ越し回数を数えると14回。
引っ越しにはだいぶ慣れていて、毎回引っ越し業者の方に褒められるくらい手際がいいです(笑)
さらにあまり物を持たない生活をしているので、一般的な2人暮らしよりは荷物が少ないほう。
それでも海外への引っ越しは初めてなので、わからないことだらけです。
まずは「持っていくもの」「持っていかないもの」を明確にする必要があります。
海外で暮らすことが決まった!という人はまず持ち物をリストアップし、その国で必要そうなものをピックアップするといいかと思います。
そもそも海外の住宅事情は日本と大きく違う
日本とは海外では大きく異なる海外の住宅事情。
もちろんイタリアも例外ではなく。
私たちが暮らす物件(サービスアパートメント)には、家具家電が備わっているどころか、鍋やフライパンなどの基本的な調理器具にお皿やカトラリーまで揃っているそう。
着替えさえ持っていけば、その日から暮らしがスタートできそうなほどの充実ぶりです。
この辺りは各国、どんな物件に住むかで大きく変わってきます。
ですから、まずはどんな物件で暮らすのかをしっかり把握する必要があります。
イタリアで日本の家電は使えない
イタリアと日本では電圧が違うので、そもそも使える家電がほとんどありません。
変圧器を使えばイタリアでも日本の家電が使えるそうですが、
・ 変圧器自体が高額
・ 輸送費も馬鹿にならない&時間がかかる
・ 変圧器を使用しての利用は家電が壊れやすいらしい
・ そもそも家に備え付けてある
これらを考えると、日本で使っている家電は持っていきませんでした。
実際に生活していてほしくなった家電(電子レンジとアイロン)はイタリアで購入。
どうしてもこの家電を使いたい!というこだわりがなければ、現地のもので十分事足りると思います。
イタリアに持っていかないものはどうする?
家具・家電は持っていかないとして、悩ましいのがモノの行方。
今我が家にある家具・家電は
・ 冷蔵庫
・ ドラム式洗濯乾燥機
・ ロボット掃除機
・ 空気清浄加湿器
・ 除湿器
・ テレビ
・ 電子レンジ
・ 炊飯器
・ エアコン
・ ダイニングテーブル
・ ソファ
・ ベッド
・ テレビボード
購入して日が浅い冷蔵庫とドラム式洗濯乾燥機は実家に譲る予定。
それ以外をどうするのか考えなければいけません。
ちなみに我が家には、普通のご家庭ならありそうな食器棚やタンスはありません。
スチールラックと衣装ケースで済ませて生活していました。
スチールラックと衣装ケースなら引越しが楽だし、買い替えも楽なので重宝しています。
スチールラックと衣装ケースはイタリアにも持ってきており、とても重宝しています。
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もちろんイタリアでもスチールラックも衣装ケースも購入できるのですが、日本より割高!
引っ越し荷物の容量に余裕があるのならば、持ってくることをおすすめします。
買取は値段がつかなそうで利用しなかった
冷蔵庫とドラム式洗濯乾燥機以外は購入してからけっこう経っていますし、上位モデルというわけではないので、買取は難しそう。
家電や家具の買取は、ほとんどが製造日から1年以内のものに限られるそうです。
中には状態さえよければ買取してくれる業者もあるそうですが、探すのもめんどくさいので、結局買取は利用しませんでした。
ただでさえ忙しい引っ越し準備に、買取の手配までするのは、私にとってはキャパオーバーだったと思います。
「譲る」はトラブルが怖い
不用品はフリマアプリなどを利用して譲る選択肢もあります。
しかし持っている家具家電がそこそこ使用年数が経っていますし、なによりトラブルが怖い。
無料で譲ってもいいけれど、受け渡しの打ち合わせをしたり、譲る前に動作確認したりなど手間、何かトラブルになったときのことなどを考えると、私は「譲る」もナシ。
SDGs的にはアウトなんでしょうが、心の平穏を守りたい人は「他人に譲る」選択肢は消去したほうがよいのではないでしょうか。
処分方法を考える
不用品を処分するほうほうは大きく2つ
・ 自治体の粗大ごみ回収に出す
・ 業者に依頼する
費用を抑えたいときは、自治体の粗大ごみ回収が便利ですよね。
かなり安価で処分できます。
ただし収集場所まで自分で運ぶ必要があります。
ベッドやダイニングテーブルを自分たちだけで収集場所まで運べる自身がないので、大型のものは自治体の粗大ごみ回収に出すのも現実的ではない。
炊飯器や除湿器など、自分たちで運べるものは自治体の粗大ごみ回収に出しました。
自分で処分できないものは不用品回収業者に頼る
自分たちでは処分できないものは、不用品回収業者の力を借りました。
なんでもプロにお任せするのが間違いありませんからね。
とはいえ、きちんとした不用品回収業者を見つけるのもなかなか手間&大変そう。
ということで、比較サイトに申し込んで、いろんな不用品回収業者に見積もりをお願いして決めました。
実際に利用してみた感想は、とても楽(笑)
我が家の場合、引っ越し業者に梱包→運び出しをしてもらった翌日に、不用品回収業者にお願いして残っていたものを全部引き取ってもらいました。
労力を使うこともなく、スムーズに片付いてとてもほっとしたのを覚えています。
日本から持ってきて役立ったもの
食品用のジッパーバック・タッパー・ラップ
食品用のタッパーやジッパーバック、ラップは日本から持ってきて、本当によかったなと感じました。
特に感じたのがラップ!
海外製のものは使いづらいとは知っていたのですが、ここまでとは(笑)
全く切れないですし、すぐにくっついてしまう割に食品には密着せず…
日本のラップがいかに優れているのか痛感しました。
ジッパーバックなども日本で買ったもののほうが性能もよく、値段も安かったです。
荷物に余裕があれば、ぜひとも多めに持っていくことをお勧めします!
洗濯ネット・洗濯ばさみ
洗濯ネットと洗濯ばさみも日本から持っていって、役立ったもののひとつです。
イタリアでも購入できますが、日本と比べると割高。
それに種類もあまり豊富でなかったように感じます。
ちなみにアパートメントに備え付けられていた洗濯物干し?は日本ではあまりみかけない形状でした。
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慣れれば使い勝手がよかったのですが、慣れるまではどうやって洗濯物を干していいのかしら…と少し戸惑いました。
貼るタイプの便座カバー
トイレやお風呂事情が日本とはかなり異なるイタリア。
住んでいたアパートメントも、トイレ・洗面所・ビデ・シャワーが一部屋にまとまったスタイルでした。
もちろんウォシュレットはなし!
個人的にウォシュレットは必要なかったのですが、便座が冷たいのが地味にストレスで。
日本から持っていった便座カバーが役に立ちました!
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画像のような100均の貼るタイプを持っていっていたのですが、便座の形状が異なっても使えたので大助かり。
貼るタイプの便座カバーは海外生活には必須かと思います!
S字フック
ちょっとしたものをかけるのに重宝するS字フック。
日本から持ってきて、役立ったもののひとつです。
イタリアのホームセンターなども足を運びましたが、なかなか見かけません。(探し方が悪かいのかもしれませんが)
タオルをかけたり、カギをかけたり、ごみ袋をかけたりとなにかと便利ですし、かさばるものでもないので、スーツケースにひとつ入れておくのがおすすめです!
薬・生理用品
持病がある方はもちろん、ない方でも基本的な常備薬は絶対に日本から持ってきたほうがいいと思います!
もちろんイタリアでも解熱剤や胃薬、花粉症の薬など薬局で購入できるのですが、言葉の壁は大きい!
さらに人によっては薬が合わなくて、逆に体調を崩してしまうこともあるそう。
また敏感肌の方は生理用品も持ってきておいたほうが無難。
私は現地のものを試してみましたが、ひどくかぶれてしまい…
体に関するものは、普段使いなれているのもを持ってくるに越したことはないと思います。
日本から持ってきて不要だったもの
日本食材(お米のぞく)
絶対に和食が恋しくなるだろうと思い、けっこうな量の食材をスーツケースに詰め込んで持っていきました。
しかし実際にイタリアに持ち込める食品には制限がありますし、賞味期限も気にしなくてはなりません。
さらに、意外とイタリアでも日本食材は購入できる!
もちろん日本で購入するよりは割高になりますが、醤油や味噌など調味料はもちろん、海苔やゴマ、春雨などの乾物も購入できます。
ただ、お米だけは日本産が手に入らない!!
イタリアでも日本のお米に近いものを購入できるのですが、やはり味は日本のものと比べてだいぶ劣ります。
醬油や味噌などを持ち込むよりは、その分お米を持ち込むことをおすすめします!
お米はこの手の保存袋に入れて、冷蔵庫で保存すると少しでも劣化が防げているように感じます。
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アイデア収納グッズ
収納スペースを有効活用するため、快適に収納するために、日本のアイデア収納グッズをいくつかもっていきましたが、必要ありませんでした。
必要なかったというよりも、サイズが合わなかった(笑)
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特に合わなかったのが、ドアなどにひっかけて使うフック。
バッグをかけたりするのに重宝していたんですよね。
イタリアでも使えるだろうと持っていったのですが、サイズが合わずに使えませんでした。
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シャワーフックに吊り下げて使うラックも、フックのサイズが合わずに本来の方法では使用できず…(S字フックを駆使して使っていました)
日本の規格とイタリアの規格が違うので、これはどうしようもありませんね。
「迷ったら持っていく」が正解
日本から持っていって、イタリア生活で役立ったもの・不要だったものをまとめました。
持っていく荷物に頭を悩ませる海外引越ですが、基本は「迷ったら持っていく」が正解かな、と思います。
必要最低限の荷物で渡航すれば楽なのは確かですが、いざ必要になったとき手に入らないのはとても不便。
無駄になったなーと思うくらいが、海外生活ではちょうどいいのかもしれません。