北イタリアの田舎町で暮らし始めました。
夫の勤め先主催のクリスマスパーティーに御呼ばれしたので、ありがたく参加させていただくことに。
日本でいう忘年会的位置づけのパーティーでしたが、日本とは全く違う雰囲気に驚きました。
全体そろっての乾杯はしない
19:30スタートのパーティーでしたが、まずその時間にそろっているはずもないのはお約束で(笑)
100人ほど参加したけっこう大きなパーティーでしたが、席が決まっているわけでもないので、みんな自由に座りたい席に座ります。
当たり前ですが、上座下座もないし(笑)
一番驚いたのが、全員そろっての乾杯をしなかったこと!
テーブルにはワインやお水が事前においてあり、それぞれ自由に飲み始めました。
自分の近くの方とは軽く乾杯しましたが、まだ人もそろっていない状態で勝手にワインを開けて飲み始めるのにびっくり!
日本だと挨拶等で乾杯までが長いですものね。
なんだか自由でいいなぁと思いました。
とにかく食べる、食べる!
この日はコース仕立てのお料理を楽しみました。
Antipasto(アンティパスト・前菜)のココットから始まって、PRIMI PIATTI(プリミピアッティ)としてリゾット→パスタ、SECONDO PIATTO(セコンドピアット)の豚フィレ肉のグリル、DOLCE(ドルチェ)にジェラートとパネットーネ&シャンパンと盛りだくさん!
日本の飲み会だとおしゃべりや飲むことに夢中になって、お料理がけっこう残ってしまうことが多いですよね。
イタリアの方はとにかくよく食べる方がおおいのか、お料理が来るたびにしっかり完食!
自席を離れていても、お料理が運ばれてくると自席に戻り、しっかり食事を楽しんでからまた動くといった感じ(笑)
お料理をしっかり食べるのはとてもいい文化だなぁと思いました。
宴会料理がいつも大量に残されているのを悲しく感じていたので。
もちろん苦手なものがあったり小食だったりする場合は、給仕の方にいらないと伝えても問題なし!
同じテーブルに座っていた方はチーズが苦手らしく、チーズの入ったお料理は断っていました。
お料理はおかわりもでてくる
PRIMI PIATTIに提供されたかぼちゃと黒トリュフのリゾット。
濃厚な黒トリュフの香りと、かぼちゃの甘みがマッチしていてとても美味しかったです。
リゾットを堪能していると、給仕の方がリゾットの入った大皿をもって各テーブルを回っています。
おかわりを勧めているようで、食べたい方は食べたい分だけ自分のお皿に盛ってもらっていました。
メインのお肉や付け合わせのお野菜なども同じように配っていて、このシステムもいいなぁと思いました。
いくらレストランとはいえ、人数分きっちりつくるのは難しいですものね。
人数が多くなればなおさら。
多く作りすぎた分は食べられる人が食べる、とてもいいことだと思います。
とにかくよくしゃべる!
パーティーに参加していたのは、ほぼ100%イタリア人(というか外国人は夫と私だけ)
みなさんとにかくよくしゃべる!
パーティーは0時過ぎまで続いたのですが、ずーっと笑い声とおしゃべりが続いていました。
ほぼイタリア語が分かっていないので、断片的なことしかわかっていませんが(相手が英語で話してくださったり、翻訳機を使って会話をした印象)仕事の話はほぼなし!
自分の趣味や家族や友人の話、日本についての質問などがメインで、仕事のことはほとんどしゃべっておらず。
夫が何度か参加した飲み会も同じだったそうで、職場以外で仕事の話になることはめったにないのだそう。
日本だと上司のお説教がはじまることも多々あるので(今はさすがにもうないのかな?)和気あいあいとした雰囲気がずっと続くのはいいですよね。
帰ろうとしてもなかなか帰れない
イタリアあるあるなのですが、帰ろうとしてもなかなかすんなりは帰れない(笑)
もう帰るね、と声をかけるとそこからおしゃべりがはじまり…
それが何組も続きます。
久しぶりに会う友人とかならわかるのですが、同僚だとすぐに職場で会えるんですけどね(笑)
「Ti sei divertita?(楽しめましたか?)」
とこちらを気遣っていってくださる方もいて、嬉しかったけれどなかなか帰れずに少し困惑したのも事実です(笑)